Our Story

岸家の始まりと想い

【ご挨拶】
こんにちは。岸家のオーナーの岸信之です。
ウェブサイトをご覧いただきありがとうございます。岸家の始まりと想いをここでご説明させてください。私は東京で生まれ育ちで、2016年から岸家の当主になりました。この岸家の宿は私の想いだけではなく、岸家の皆の想いが形になった宿です。

【岸家について】

私の家は岐阜近辺を始まりとして池田氏の家来として戦国時代を過ごし、江戸開幕の頃主君に伴い岡山に移り住み、祖父(十四代)の代で東京へ移り住みました。祖父からは、足るを知ること、世の役に立つこと、人が真似できないようなことをすること、先祖に感謝すること、、、などと小さな頃から教えられて来ました。高校生の頃に初めてアメリカにホームステイで行きましたが、滞在中に父は癌で亡くなりました。ホームステイを行くことをやめていた私を無理やり背中を押して行かせてくれた父は私が英語を本格的に学ぶきっかけになりました。母は女手一つで私を大学卒業まで面倒を見てくれて、大学時代にはアメリカに交換留学にも行かせてくれました。

【岸家について】

私の家は岐阜近辺を始まりとして池田氏の家来として戦国時代を過ごし、江戸開幕の頃主君に伴い岡山に移り住み、祖父(十四代)の代で東京へ移り住みました。祖父からは、足るを知ること、世の役に立つこと、人が真似できないようなことをすること、先祖に感謝すること、、、などと小さな頃から教えられて来ました。

高校生の頃に初めてアメリカにホームステイで行きましたが、滞在中に父は癌で亡くなりました。ホームステイを行くことをやめていた私を無理やり背中を押して行かせてくれた父は私が英語を本格的に学ぶきっかけになりました。母は女手一つで私を大学卒業まで面倒を見てくれて、大学時代にはアメリカに交換留学にも行かせてくれました。

社会に出て、外資系企業で働く取引先の人々が心を病んでいくのを目の当たりにしながら何か違和感を感じつつも商社で働いていました。時を経て同居していた祖父が亡くなり、家を手放さねばならなくなりました。 デザイナーである妻とも相談して、一念発起し鎌倉で岸家を創業しました。鎌倉は禅の広がりの地、我々の先祖もそうであった武士の本格的な始まりの土地。 寺と山、海、そして刺激的な人々が都内から集まる場所。私自身が小さな頃から慣れ親しんで来た玉露、抹茶、その他いろいろな概念は今の日本では失われつつあるものだと社会に出てから知りました。そして私はその古の叡智には今の時代を気持ちよく生きるヒントが隠されていると思います。

社会に出て、外資系企業で働く取引先の人々が心を病んでいくのを目の当たりにしながら何か違和感を感じつつも商社で働いていました。時を経て同居していた祖父が亡くなり、家を手放さねばならなくなりました。 デザイナーである妻とも相談して、一念発起し鎌倉で岸家を創業しました。鎌倉は禅の広がりの地、我々の先祖もそうであった武士の本格的な始まりの土地。 寺と山、海、そして刺激的な人々が都内から集まる場所。

私自身が小さな頃から慣れ親しんで来た玉露、
抹茶、その他いろいろな概念は今の日本では
失われつつあるものだと社会に出てから知りました。
そして私はその古の叡智には今の時代を
気持ちよく生きるヒントが隠されていると
思います。

【始まり】
祖父から、『まあお茶でも飲んでいけ』と忙しいのに声をかけられて玉露をよく淹れてもらいました。淹れるのに五分、飲むのに十分。十五分のお茶時間。祖父は九十歳を超えていましたからスマートフォンも使いませんし、お茶を飲むときは私もスマートフォンもPCも見ないでひたすらお菓子とお茶とそして会話。不思議なことにどんなに仕事で忙しくてもその十五分があると落ち着き、また再び集中力を取り戻せたものでした。今から想うと、岸家の宿はこんなお茶の時間から始まったのだと思います。目の前に集中して、美味しいお茶とお菓子、相手に感謝する。すなわち、自らが満ち足りていることを知る。忙しいけれども集中して十五分を目の前の事に集中する。すると、忙しさで曇っていた自分の視界が開けてくる。自らが恵まれている、もしくは恵まれていなくてもどうしたいのかが見えてくる。何も昔の事が全ていいとは思っていません。 しかし、古の日本の叡智には今の時代を軽やかに生きるヒントがやはり隠されていると思います。

【始まり】
祖父から、『まあお茶でも飲んでいけ』と忙しいのに声をかけられて玉露をよく淹れてもらいました。淹れるのに五分、飲むのに十分。十五分のお茶時間。祖父は九十歳を超えていましたからスマートフォンも使いませんし、お茶を飲むときは私もスマートフォンもPCも見ないでひたすらお菓子とお茶とそして会話。不思議なことにどんなに仕事で忙しくてもその十五分があると落ち着き、また再び集中力を取り戻せたものでした。

今から想うと、岸家の宿はこんなお茶の時間から始まったのだと思います。目の前に集中して、美味しいお茶とお菓子、相手に感謝する。すなわち、自らが満ち足りていることを知る。忙しいけれども集中して十五分を目の前の事に集中する。すると、忙しさで曇っていた自分の視界が開けてくる。自らが恵まれている、もしくは恵まれていなくてもどうしたいのかが見えてくる。何も昔の事が全ていいとは思っていません。 しかし、古の日本の叡智には今の時代を軽やかに生きるヒントがやはり隠されていると思います。

【想い】

岸家の宿がテーマとしている知足とは、禅宗の考え方の一つです。しかしお坊さんでなければ出来ない難しいことではないと思います。むしろ様々なところで生活に根付いている概念だと感じます。今を集中すること。四季を感じ、相手を想い、色々と今まで気付いていなかった景色を感じ、見ること。様々な日本の文化体験を岸家ではご用意しておりますが、全ての体験はこれに通ずると思います。是非、岸家のこの想いを体感していってください。

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